怒りと身体
怒りの感情は、肝臓に関連します。怒りの気は肝臓の経絡を通って頭に上昇します。皆さんも経験あると思いますが、怒っている時は頭に血が上っていますね。 怒りっぽい人というのは、ある意味肝臓が弱いとも言えます。肝臓の機能が弱いために血をコントロールできないからです。(ここでいう「肝臓が弱い」とは、必ずしも検査の数値に出るものではありません。漢方的にみた機能です。)
また、怒りとして感情が表現されなくても「イライラ」というのもあります。ストレスでイライラする訳ですが、うまくストレスを発散できないと、肋骨の下あたり(つまり肝臓のあり)が緊張しやすくなります。ここには横隔膜がありますので、イライラすると呼吸も浅くなります。女性だと生理が不順になったりします。
怒りと身体は密接な関係があることもあります。身体だけでなく怒りの気持ちを抱いている患者さんに寄り添うことが身体を癒すことに繋がるということもいえます。